2026年度SC科目B 攻略ガイド
Aug 4, 202512 min
このテキスト群の位置付け
2026年度の情報処理安全確保支援士(SC)試験 科目B に向けて、旧テキスト(暗号・認証・ネットワーク…と分野別に13章)を 事例問題を解くための5テーマ+横断領域 に再編した。
科目Bでは、用語を単独で説明させる問題はほとんど出ない。システム構成図、通信要件、ソースコード、ログ、設定表などを読んで、次のような点を記述させる問題が中心である。
- 何が欠けているか(認可の検証、署名の検証、許可ルールの過不足)
- なぜ攻撃が成立するか(成立条件、前提となる信頼関係)
- どこで何をすべきか(制御点、設定変更、運用手順、経営判断)
そのため、各章では用語ごとに 意味 → 成立条件 → ログ・設定の読み方 → 対策 の順で押さえる。
1. 試験形式(2026年度)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 150分 |
| 出題数/解答数 | 4問出題、2問を選んで解答 |
| 形式 | 記述式(字数制限付きの記述、空欄補充、選択) |
2027年度に予定されている制度改訂とは区別すること。2026年度は現行の形式で準備する。
4問から2問を選ぶ形式なので、特定の分野を当てることよりも、4問を見て確実に得点できる2問を選べること の方が重要になる。苦手分野をゼロにするより、「捨てても困らない分野」を1つに絞れる状態を目指す。
2. 過去の出題から見た傾向
2022〜2025年度の出題を整理すると、次の流れが見える。
| 年度 | 主な論点 |
|---|---|
| 2022 | EDR、マルウェア対応 |
| 2023 | XSS、WebAuthn、証明書認証、CIサービス侵害、リスクアセスメント、無線LAN(EAP-TLS/RADIUS) |
| 2024 | Webスキミング、APIのJWT、マルウェア・RDP・ログ解析、VPN・DDoS・CDN、SPF/DKIM/DMARC |
| 2025 | CSP、権限昇格、暗号鍵管理、認証基盤、公開IT資産とDNS、DNSSEC/DoH/VPN/接続元制限、管理体制とレジリエンス |
年度ごとの対応は、IPA公開問題と各社の試験分析をもとにした筆者の整理である。正確な問番号や細部は、必ずIPA公式の問題冊子・解答例で確認すること。
読み取れる傾向は次の3点。
- Web・認証・インシデント対応は毎年のように出る。
- ネットワーク(DNS、VPN、FW、メール認証)が独立した大問として繰り返し出ている。 用語の知識だけでなく、通信要件からFWの許可ルールを導く設計力が問われる。
- 管理系(リスク評価、委託先、BCP)も技術と組み合わせて出る。 「侵害されたらどう復旧するか」まで問われる。
3. 重点5テーマ
| No. | テーマ | 学習の核 | 章 |
|---|---|---|---|
| 1 | Webアプリ・API認可 | 脆弱性、コード解析、権限検証 | sc_2 |
| 2 | 認証・ID管理・暗号技術 | FIDO2、OAuth/OIDC、PKI、鍵管理 | sc_3 |
| 3 | ネットワーク・通信基盤 | DNS、VPN、FW、TLS、メール、通信制御 | sc_4 |
| 4 | ランサムウェア・インシデント対応 | EDR、ログ解析、侵害経路、封じ込め | sc_5 |
| 5 | サプライチェーン・BCP | リスク評価、委託先、復旧、経営判断 | sc_6 |
| ― | 横断領域 | 暗号の要点、クラウド、ゼロトラスト、法務 | sc_7 |
| ― | 演習 | 複合シナリオ、記述答案の型 | sc_8 |
優先度の記号
各章の用語表では、優先度を次の3段階で示す。
- A:優先して仕上げる。説明・成立条件・対策まで書ける状態にする。
- B:十分に理解する。問題文に出てきたら意味と役割がすぐ分かる状態にする。
- C:余裕があれば補強する。
~Yu Tokunaga